こんにちは。りょうです。
英語には本当にいろんな資格がありますよね!
一つの目標に設定している人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はメジャーな英検やTOEICではなく国連英検という資格について、自分が受験した体験も参考に合格点や受験の流れを紹介します。
最上級の特A級は英検の1級よりもハイレベル。最終目標には最適ですね。
国連英検とは?
国連英検内容
試験自体はレベルが上から特A級~E級までありまして、特A級とA級は一次試験と二次試験があります。
そしてその内容は、公式HPによると
国連の理念である「国際協力」「国際理解」をコンセプトに「真に役立つグローバル・コミュニケーション能力」の育成を目標としています。試験出題トピックも国連の活動に沿って、世界平和、地球環境、世界政治、世界経済、人権、食品、医療等の世界情勢・国際時事問題を広く取り扱っているので、今まさに地球上で問われている問題を認識し、自分の考えや解決策を論理的に伝達する表現力が求められます。単なる語学力の判定にとどまらず、総合的な国際コミュニケーションスキルが問われる検定試験です。 →国連英検より
だそうです。
コミュニケーションはもちろんのこと、英作文も重視されています。
作文問題出題例(2017年、国連英検ウェブサイト より)
- (特A級)How can the United Nations help countries recover from war?
(国の戦後復興に国連はどのように寄与できるか) - (A級)What are some of the ways the United Nations is involved with the idea of human rights?
(人権問題に国連がどのように関わっているか例を挙げよ) - (B級)What international issue are you concerned with? Why?
(あなたが関心を持つ国際問題は?関心を持つ理由は?)
個人的な意見ですが、国連英検というたいそうなネーミングの割には英検やTOEICに比べると認知度が低い。取得している知り合いもいません。
国連英検というからには国連主催かと思いきや、公益財団法人日本国際連合協会主催です。
正直なところ、特に就職にも有利な実感もないです。(認知度が低いから)
なんかマイナス面ばかりあげてしまいましたが、もちろん職種によっては、利点もあります。
特A級は成績優秀者に外務大臣賞が授与される他、合格者には外務省国際機関人事センターが実施している「JPO派遣候補者選考試験」において加点が行われます。
この JPO は国際公務員(国連職員・ユネスコ職員等)になる為の登竜門と言えるもので、2年間の海外派遣経験を経て国際公務員試験に挑戦出来る制度です。
A級は成績優秀者に国連協会会長賞が授与されます。
C級以上の合格者は文部科学省より高等学校卒業程度認定規則において、英語科の資格としてレベル認定されています。
国際協力機構(JICA)ではC級以上の合格者を派遣職種により語学力の評価基準として採用されています。
警視庁では、警察官採用試験(第1次試験)に、「資格経歴等の評定」を導入していますが、国連英検C級以上の合格者については第1次試験の成績の一部として評価しております。
ということです。国連機関で働きたいという人は受けておくべき試験です!
あと、大きなメリット:国連英検という名称がもう頭よさそう!これですね。
ちなみに私が受験したきっかけは、まず国連について学んでみたかったこと。いつかピースボードに通訳として乗船したいという目標があるので、国際関係の情報や資格は必要。

あと私はA級を受験しましたが、A級って一番上の級みたいで聞こえがいいこと。さらに上に特A級なるものがあるなんて、知らない人のほうが多いですよね。実際私も知らなかったし。
みたいな腹黒い理由も含みつつ。最終的には自己満足です。

国連英検受験料
国連英検の受験料です。参考にしてください。
特A級 | 10,500円 |
---|---|
A級 | 8,400円 |
B級 | 6,300円 |
C級 | 3,700円 |
D級 | 3,200円 |
E級 | 2,700円 |
だいたい英検と似たような受験料ですね。
併願受験の場合には割引料金となります。
・特A級とA級:16,900円
・A級とB級:12,700円
・B級とC級:9,000円
・C級とD級:5,900円
・D級とE級:4,900円
国連英検難易度と合格点
国連英検の難易度と合格点です。受験の参考にしてください。
国連英検 | TOEIC | 英検 |
特A級(合格点70%程度) | 965点 | 1級以上 |
A級(合格点65%程度) | 920点 | 1級 |
B級(合格点60%程度) | 760点 | 2~準1級 |
C級(合格点60%程度) | 560点 | 準2級 |
A級を受験した感じでは、英語そのものは準1級より上、1級より下といった感想でした。国連の専門用語が満載なので、それで難しく感じました。
エッセイも、英語で文章を作ることよりも、お題となっている国際問題について自分なりの見解を述べることができるかがポイントです。
ちなみにA級の合格点は、65%程度です!
国連英検受験の流れ
私が国連英検を受験した時のことを書いておきます。
まず10時集合。建物の入り口には会場となる教室の掲示があるだけで、誰もいない。身分証チェックは?しないの?
教室に着くと、A級受験者は15名でした。思っていたよりだいぶ少ない。そりゃ入り口に誰もおらんわ。
10時半の試験開始までに、受験番号や名前を記入する時間。TOEICなんかと一緒ですね。あとは開始の合図を待つのみ。
ちなみに早く解答し終えた人は、試験終了前30分から5分前までであれば退出可能です。トータルの試験時間は120分でした。(一次試験:リーディングとライティング)
そしてなんと、国連英検A級と特A級にはリスニングがないんです!英検やTOEICに慣れていたので、これは衝撃でした。

国連英検受験対策
国連英検対策として、まずマストの参考書がコチラ。
国連英検指定テキスト。絶対必要。大問1なんてこのテキストからしか出てない。太い参考書ですが、英語と日本語で同じことが書かれているので実質内容は半分です。
日本語でまず内容を理解してから、わからないOR重要単語を英語で覚える方法がおすすめです。
始めからすべて英文の方を読んで、英語で理解すれば一石二鳥!って考えは危険です。(経験済み)
理解することが目的の勉強では、やはり母国語である日本語が一番です。理解度が格段に違うし、長期記憶に残りやすいです。
国連英検の問題は、長文もほとんどすべてが国連に関するものです。なので、英語よりもそっちの知識を勉強することのほうがよっぽど重要です!
あとは国連英検の過去問を解いて、英語のレベルが自分に比べてどんなもんか確認しましょう。国連英検は問題が独特なので、不得意分野を重点的に勉強しましょう。
私が実際に使用したテキストは、以上の2冊のみです。これで十分です。あとは日頃から国連に関連した新聞記事に目を通すとか、CNNを見ておくとか。
とにかく国連に関する知識を付けておいてください。ほぼそれが全てです。
国連英検まとめ
国連英検についてでした。
認知度が低いだけになかなかまわりに受験者もおらず、でも挑戦してみたいという人の参考になれば嬉しいです。
国連についての勉強は初めは難しいことばかりですが、知れば知るほどCNNの理解度が上がります。
その辺も楽しみながら勉強してみて下さい。
ありがとうございました。
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