【英検1級】社会人になってからでも独学で合格するための勉強法紹介

英検

こんにちは。りょうです。

英検1級をめざして勉強している社会人のあなたに、わたしの経験から勉強法を紹介します。

  • 英検1級を取得したい
  • 仕事があるので時間が取りにくい
  • 英検1級にあこがれるけどどのくらい勉強すればいいのか謎

こんな気持ちをもっているあなた、ぜひ読んでください。

 

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英検1級概要

英検1級とはどんな試験なのか

その概要をまずはチェックしましょう。

英検1級難易度

英検1級ってどのくらい難しいのでしょうか。

こちら英語の各資格の対応表です。

英検1級はCEFR C1レベルに相当していますね。

これはCEFR ガイドラインによると

  • 様々な種類の難解な長文を理解し、背後に込められた意味を認識できる
  • 表現の仕方に悩むことなく自分の考えをよどみなく流暢に表現できる
  • 社会的、学術的、職業上の目的に合った言葉を柔軟かつ効果的に使える
  • 文型や接続語を使いこなし、複雑なテーマに関して明確で精緻な文章を作ることができる

ということで、自分の考えを英語で表現することに苦労することもなく、海外でもさほどストレスなく生活できるレベルでしょう。

以上は英語界から見た英検1級の難易度です。

では次に「資格」というくくりで見てましょう。

こちらの表はあくまでひとつの参考資料です。

SSランク 司法試験・公認会計士・医師など
Sランク 英検1級・通訳案内士・行政書士・歯科医師など
Aランク 英検準1級・教員採用試験・保育士など
Bランク 英検2級・看護師など
Cランク 英検3級・歯科衛生士など

資格全体の中でも、英検1級はかなり難しいほうだと言えますね。

英検1級合格率

英検の合格率は2015年までしか公開されていません。

2015年の合格率は12%ていどで、それ以前もだいたい10%前後でした。

こちらも参考までに、合格率が10%前後の資格を見てみましょう。

医師・歯科医師・薬剤師・獣医師・司法試験・司法書士

など、なんとも難しそうな資格がズラリ。

英検1級の使い方(メリット)

英検1級の難しさがぼんやりとわかったところで

  • 社会人になってまで英検1級を取得するメリット
  • こんなところで使える英検1級

こういった側面から見てみます。

せっかく苦労して取得した資格なので、がんがん活かしていきましょう。

英検1級取得のメリット

英検1級取得のメリットは、英語を活かして生きていくならたくさんあります。

全然違う分野で活躍したい人には、履歴書の肥やしていどですかね。

それでも

  • 達成感
  • 英語を勉強する習慣

など取得のメリットはあります。

では英語を活かしたい人に対して、上記以外でわたしが取得後に感じたメリットはこちらです。

  • 教育界転職に超有利
  • 教育界転職後もいろいろ有利
  • 英語界で仕事がしやすい

英語の先生になりたいあなた、英検1級おすすめです。

外資系など民間企業には、TOEIC高スコアの方がウケがいいですよ。

英語の先生の中でも英検1級を取得している人はあまりいません。

今までわたしが出会ってきた50人ほどの高校の英語の先生の中で、英検1級取得者はわたし以外で1人でした。

複数の学校で勤務しましたが、どこでも「英検1級」というだけで結構重宝されます。

ちなみに英検1級+TOEIC高スコアがあれば最強。

仕事を失う心配がないから、気持ちに余裕ができます。

英検1級が使えるところ

英検1級の証明を出すことで有利になるのがこちら。

  • 大学入試
  • 通訳案内士試験
  • 教員採用試験

まず大学入試。

調べたところ英検1級というより準1級以上を取得していれば、最高レベルの学科免除を受けることができます。

通訳案内士の試験では英語の筆記試験が免除。

教員採用試験では英語の試験が免除もしくは加点されます。

ただ自治体によって違うので、受験する地域の情報はかならず調べてくださいね。

 

英検1級社会人のための勉強法

英検1級の勉強法です。

いそがしくてなかなか時間の取れない社会人を対象にしていますが、だれでも応用可能な勉強法。

わたしが仕事+育児しながらでも英検1級を取得した方法です。

大問1

大問1は単語の問題。

おすすめの参考書はこちら。

では英単語の覚え方の手順です。

1.すべての単語にアクセント記号を入れる
2.すでに知っている単語は除外
3.単語を見て発音して、さらに日本語見て単語にイメージをつける(トータル1単語3秒)

これをすきま時間に何度も何度もくり返しましょう。
英検1級の大量の英単語を覚えるには、ひとつひとつゆっくり覚えていたら時間がまったく足りません。

大量の英単語を毎日、勉強というよりさっとチェックだけしてそれをくり返す。

ポイントは「毎日・大量」。

1日1/3冊ずつくらいのペースで進めて、1週間で2周。それのくり返し。

大問2.3

大問2.3は長文です。

内容は多岐にわたります。
私がぼんやり覚えているだけでも

・フリーメイソン
・独立国家の作り方
・アメリカ大統領選挙の話

といった内容を扱っていました。

日本語でもちょっと何言ってんだかわからない内容もあります。

英単語のレベルはそれほど高くはないので、ここではなんとか満点を狙ってほしいところ。

英字新聞や雑誌なんかでもいいですが、試験に即した形式で取り組みたい方。

おすすめの対策本はこちら。

1級ともなると、適切なレベルの長文を探すにもまず苦労しますが、この本をくり返すだけでだいぶコツがつかめます。

さて進め方です。

  1. 問題の正答ではなくて、本文が読めているかをチェック
  2. 日本語訳を見ながら、解釈がずれていた部分を徹底的につぶす

例えば

There is no greater obstacle to the enjoyment of great works of art than our unwillingness to discard habits and prejudices.
訳:我々が習慣や偏見を捨て去ることに気が進まないことほど、偉大な芸術作品の楽しみに大きな障害となるものはない。

この文章が解釈できていなかった場合

・単語が分からなかった
・文法(構文)が分からなかった(there is no +比較級+A+than)

のどちらかです(1級レベルの人はだいたい文法)。

そこを突き止めて解決しましょう。

ライティング

ライティングは1番対策がしやすく1番点が取りやすいパート。

確実に高得点を狙いたいところです。

ライティングのポイントは

  • 自分で書かない(型を覚える)
  • 簡単な単語だけ使う(中学レベルの単語で十分)
  • 個性を消す(自分の意見じゃなく書きやすい意見)
  • 単純な文法だけ使う(すべての難しい文法は簡単に書き換えられます)

ライティングの型とは?

  • 導入(自分の意見)
  • 自分の意見に対する理由①
  • 自分の意見に対する理由②
  • 自分の意見に対する理由③
  • 結論(自分の意見再主張)

くわしい書き方はこちら。

【英検1級】英作文(ライティング)対策!効率よく高得点をねらおう
【英検1級】英作文(ライティング)対策です。英語を勉強している人ならいつかは取得したいと思っている英検1級。今回はその英作文(ライティング)で合格点を取るための効果的な対策方法を記事にしました。ポイントを押さえて書いていけば難しくはありません。

あとは過去問なり予想問題なりを何回もやってみることです。

ちなみに模範解答はあまり参考にしない方がよいですよ。

使える表現を抜き出すくらいならいいのですが、あのレベルの英文を書こうとすると挫折するので。

リスニング

英検1級リスニングは、日本人相手に英語を教えている優しいネイティブが、そこそこのスピードでわかりやすくクリアに話してくれているレベルです。

Part1(10問)
Part1では、会話を聞いて質問に答える問題が出題されます。様々な状況が設定されていて、1題当たりだいたい30-40秒です。
会話文なので比較的シチュエーションを想像しやすく、1級リスニングの中では解答しやすい問題。

ポイント→先読み

Part2(10問)
Part2では、説明文などのパッセージが読まれて、それに関する質問に答える問題が出題されます。
話の内容が専門的で使われている用語が「は?」ってこともあるので、Part1と比べて難易度がアップします。

ポイント→初めに流れる「タイトル」を意識して聞く

Part3(5問)
Part3では、日常生活の一場面で流れるようなアナウンスを聞き質問に答える問題が出題されます。実生活の中でどのくらい英語で対応できるのかを試す問題。
全Partの中で唯一、設定状況と質問・選択肢を読む時間が与えられます(10秒)。
設定状況と質問・選択肢を読む時間があるので、速読力を求められます。得意・不得意がわかれるパート。

ポイント→設定状況と質問・選択肢をできるだけ先にたくさん読む

Part4(2問)
Part4では、長いインタビュー(4-5分)を聞き、それに関する質問に答える問題が出題されます。
このインタビュー問題は、音声速度が他の問題に比べて早く文量も多いため、英検1級リスニング問題の中で苦手とする人が多いパートです。また、より自然な英語が流れてくるので、「言い間違え」とかあったりします。

ポイント→タイトル(というか初めに流れる「○○のインタビュー」)はしっかり聞いて、その後は集中力

英検1級のリスニング対策は、単語みたいに「明日のテストに向けて今夜対策すれば点数取れる!」といったものではありません。

なので日々のトレーニングで意識して欲しいことをあげます。

・英文を聞いたら英語の順番で理解する
・いちいち日本語に訳さない
・出来るだけ毎日大量に聞く

いろいろ試してあちこち迷うよりも、理解できるレベルの英文を毎日大量に聞いて、英語のままに理解する。

これだけで相当のリスニング力は付くはずです。

英語ができない・伸びないと悩んでいる人のほとんどは、英語に接する時間が足りていないだけなので。

時間のない社会人でも、1日の中で耳が空いているすきま時間がかなりあるはずです。

  • 通勤時間
  • 休み時間
  • 駅までの徒歩
  • ソファーでゆっくりしてる時間

どうでしょうか。

英検1級に合格したいなら、このへんの時間はすべてリスニングにあてましょう。

問題形式に慣れておきたいなら、旺文社の問題集で。

英検1級のリスニング対策にめちゃおすすめ!というわけではなく、問題形式に慣れるトレーニング用です。

スピーキング

英検1級二次試験スピーキング。

カードに書いてある5つの質問の中から1つを選び、それに対する答えになるような2分のスピーチを1分で考え、それから2分間話す。

その後質疑応答あり。

英検1級二次試験には(というか英語資格試験全般に)、直前にするべき対策と普段からしておくべき対策があります。

試験直前に焦って対策を考えている状態の人は、直前対策だけでもやっておきましょう。

時間に余裕のある人は、日常的にできる対策も併せてやることをおすすめします。

直前対策

①使いまわせるセリフの暗記

たとえば

Some people might say that ~ , but I think ~
You can easily get such kind of information from the internet.

などなど。

英検1級二次試験のトピックは、社会生活一般・芸術・文化・歴史・教育・科学・自然・環境・医療・テクノロジー・ビジネス・政治など多岐にわたります。

そのどれにでも使えそうなセリフを暗記してしまいましょう。

そしてそれらのセリフを組み合わせて、うまいこと自分寄りの話題につなげられたら最高です。

②上記を使ってトピックにひたすら解答

上記のセリフをなんとなく覚えたら(完ぺきじゃなくてもOK)あとは数をこなすだけです。

英検1級二次試験過去問を使ってもいいし、英検のホームページの中の英検バーチャル二次試験でもOK。

とにかく何回もスピーチしましょう。

ここでは①で書いた「使いまわしできる英語の表現」をできるだけ使って、完全に使いこなせるようにしておくことが目標。

1日数回、試験日まで毎日欠かさず続けましょう。

とにかく時間がない人は、何回もやることで体に覚えこませてくださいね。

③自分のフィールドにもってく練習

英検1級の二次試験のトピックはとてもさまざま。

そこまでたくさんの話題にくわしくなっておくというのは、現実的ではありませんね。

なので自分が「これなら話せる」という分野を持っておいて、そこから広げていけるようにもっていきましょう。いくつか例をあげますね。

例①医療、テクノロジー、ビジネス系のトピックがでた場合

りょう
りょう
「とても興味深いトピックであり、多くの人が関心を寄せている。ところで最近では医療(またはテクノロジー、ビジネス)の分野でAIの活躍が目立つ。今後はAIとどう付き合っていくのかが大きなポイントとなるだろう。」

→そっから自分の得意なAIについて語る。最後にトピックの答えになるような話でまとめる。

例②文化、歴史、教育系のトピックがでた場合

りょう
りょう
「日本人として深く知っておかなければならないトピックである。まず、日本の文化(または歴史・教育)は明治維新をきっかけに大きく変わった。その明治維新についてまずは述べていく。」

→そっから自分の得意な明治維新について語る。最後に「そしてその結果、文化(または歴史・教育)に影響を及ぼした。」みたいな感じでトピック回収。

あとは、自分の体験談として家族を出すと話しやすくなります。(架空の家族でもOK)

日常対策

①NEWS

海外のニュースを日常的に見ておくことは、英検1級二次試験だけではなく英語力向上にも大いに役立ちます。

TVだとだらけるのでCNN10のサイトで10分間だけ集中して聞いてみましょう。

コンパクトにまとまっているので、トップニュースをみるだけでも今何がアメリカで最も関心を惹いているのかがよくわかります。

②新聞

様々な知識入れるためには日本語の新聞が最適です。

どんなトピックが出題されるのか、参考までにスピーキング過去問の一部を紹介します。

・Is society taking the issue of face news seriously enough?
・Can humanity overcome its violent tendencies?
・Is the privatization of public services good for the general public?
・Are the values of young people today different from those of previous generation?
・Will printed newspapers become obsolete in the Internet-driven 21st century?
・Which should school curriculums emphasize more, competition or cooperation?

なんとも難解なトピックが多いですね。

③オンライン英会話

英検1級二次試験は話す試験なので、とにかく英語を話しましょう。

なかなかそんな機会がないという人は、オンライン英会話に入会しましょう。

さまざまなTOPICの中から選んで練習することもできるし、英検対策をやっているところもあります。(1級はレベルが高いので対策してもらえるかわかりませんが)

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オンライン英会話人気の4社比較記事です。今後ますます対面での英会話レッスンやスクールが難しくなりそうなので、この機会にオンライン英会話に入会してみてはどうでしょう。この状況の変化に早めに対応することで、周りとも差をつけられますよ。

④即答力をつける

質疑応答ではいくつかスピーチに対して質問がきます。

そこで意識しておいてほしいことは、即答するということです。

遅くとも2秒以内に回答しましょう。

即答の練習には、瞬間英作文が効果的です。

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英検1級社会人のための勉強法まとめ

英検1級社会人のための勉強法でした。

それぞれのパートで、時間のない社会人でも始めやすい対策方法を載せましたが、いかがでしょうか。

迷っているなら一歩ふみ出して、挑戦してみることをおすすめします。

ありがとうございました。

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