- 英検2級を中学生にうちに取りたい
- どうやって勉強をしたらいいのかわからない

この記事で解説する勉強のコツを読むことで、中学生で英検2級取得までの道のりがよりクリアになります。
ぜひ読んでみてくださいね。
1過去問を解く
まずは英検2級の過去問を解きましょう。
「過去問て試験の直前に解くもんじゃないの?」
こう思った人もいるかもしれません。
高校受験なんかでは、たしかに勉強で実力を付けてから後半でやっと過去問をやり始める人が多いです。
しかしはじめに過去問を解いて
- 自分の実力では何が足りないのか
- 英検2級ってどんなレベルなのか
を実感しておくことはとても重要なファーストステップ。
目標設定と同じで、まずゴールをしっかりと見定めておきましょう。
初回はだれでも打ちのめされるので、点数が低くても大丈夫。
ここから積み上げていきましょう。
具体的な勉強法
具体的な勉強法とはいえ、この段階ではただ解いていけばいいだけです。
守ってほしいポイントは
- 時間をはかって解く
- 一気に最後まで解く
です。
そうすることで
- 長文にはどれだけ時間をかけられるか
- 頭が疲れ切った状態でのリスニングの大変さ
などいろいろ感じ取ることができます。
2単語を覚える
「単語を覚えるの苦手」という人も多いですよね。
とはいえ単語を覚えないと、英文を読んでもただの暗号です。
英検を受験するなら単語は避けては通れません。
この記事では たった〇〇日で300個暗記! みたいな短期記憶ではなく、長期間覚えておけるような勉強法を紹介します。
今後の高校・大学受験を考えても、ずっと覚えておくことは必須です!
具体的な勉強法
まず単語帳を準備します。 単語帳はこちら一択。
英検はどの級でも、単語帳はパス単を持っていればOK。
単語帳選びで時間をとられるのももったいないので、サクッとゲットしましょう。
パス単を推す理由は
- 日本英語検定協会は旺文社が作った団体でそこから出ている公式の単語帳だから
- 過去問を見るとパス単がベースになっていることがよくわかるから(とくにイディオム)
では英単語の覚え方の手順です。
- すべての単語にアクセント記号を入れる
- すでに知っている単語は除外
- 単語を見て発音して、さらに日本語見て単語にイメージをつける(トータル1単語3秒)
という手順です。これをすきま時間に何度も何度もくり返していました。
ポイントはとにかく「毎日・大量」 です。
1日1/3冊ずつくらいのペースで進めていました。 そしたら一週間で二周できますよね。
それのくり返し。
そしてお気づきかもしれませんが、この勉強法では英単語を一切書きません。
書いて覚える方法をおすすめしない理由として
- 「書く」という行為をしただけで、実際覚えていなくても勉強した気になってしまう
- 英作文以外で英単語を書かせるパートはない
- 英作文では簡単な英単語のみを使えばいいので、英検2級レベルの英単語を書ける必要なし
- 「書く」のは時間がかかりすぎ(英単語は何回出会ったかで覚えられるか決まる)
これらがあります。
たとえば「1日10個単語を覚えてテストします」みたいな、学校方式なら書いて覚えるのもアリだと思うんです。
ただ英検のとくに上位級になってくると、覚える単語の数は膨大。
とにかく「毎日・大量」を意識して、「見たらわかる」状態を目指しましょう。
3リスニングの勉強
リスニングは英検5から3級あたりまでは、得意な子が多いパートです。
これはなぜなら、小学生から英語の授業が取り入れられたことで、外国人の先生と話したり英語を聞いたりする機会が増えたから。
「読む・書く」よりも「聞く・話す」ことをメインとした小学校英語のおかげですね。
とはいえ準2級~2級くらいからは「リスニング苦手」勢が増えてきます。
小学校から積み上げてきたレベル以上の英語を聞き取らなくてはならないので。
単語文法・英語のスピードともに対策をしなければ点数は取れません。
具体的な勉強法
英検の勉強の中でもリスニングはとくに、日々の積み重ねがとても大切です。
具体的な勉強法としては
- 英検過去問リスニングを解く
- スクリプトを見て英単語や意味をチェック
- スクリプトを見ながら聞こえてくる音声に続いて英語を話す(10回)
- スクリプトを見ずに聞こえてくる音声に続いて英語を話す(10回)
英語を話すところで目安の回数として10回としていますが、多ければ多いほどよいです。
そしてこの勉強法は、結果が出るまでに時間がかかるうえに成長が実感しづらいです。
毎日つづけても上達しているのかよくわからないので、モチベーションを保ちにくいかもしれません。
ただこういった、地味で結果がすぐ見えない勉強をどれだけ続けられるか、が合格のカギとなります。
中学生にしてはかなりの上位級を目指すことになるので、まわりがしていないような勉強にもどんどん取り組んでください。
4英作文の勉強
ライティングは間違いなく一番点数を取りやすいパートです。 2024年度より
・複数の技能(領域)を統合した言語活動の充実をはかること ・知識や技能の習得だけでなく、コミュニケーションを行う目的や場面、状況等に応じた言語の運用を考える中で思考力、判断力、表現力等を育成すること
これらを目的として英検は一部リニューアルされました。
とくに英作文は大きく変わったので、確認しておきましょう。
具体的には従来の意見論述問題のみから
- 意見論述問題(80-100words)
- 英文要約問題(45-55words)
の2題に増えました。
具体的な勉強法
英検2級の英作文(ライティング)の意見論述問題のポイントをまとめます。
- 英作文(ライティング)の型を使う
- 自分の意見主張(I think~)
- 理由・例を3つ
- 自分の意見再主張
- 自分の意見じゃなくてもいい
- 簡単な英語だけを使う
基本的にこのポイントに沿って書けば大丈夫です。

英文要約問題の問題例
では2024年度からあたらしく登場した英文要約問題を見てみましょう。
例題:
● 以下の英文を読んで,その内容を英語で要約し,解答欄に記入しなさい。
● 語数の目安は45語~55語です。
● 解答が英文の要約になっていないと判断された場合は,0点と採点されることがあります。英文をよく読んでから答えてください。When students graduate from high school, some decide to go to university, while others choose to start working. There are also other choices. Some students choose to take a gap year, a year-long break, before deciding what to do.
Why do students decide to take a gap year? Some students think it is a chance to travel and experience the world. Others might take the time to think about what they want to study. There are even students who use the time to work and earn money before entering university.
Nevertheless, during gap years, some students lose motivation to study at university. This may eventually lead them to give up on their future dreams. Others may get a job but fail to earn enough money for university. As a result, they may end up deciding not to go to university.(『2024年度版 英検2級 過去6回全問題集』収録「旺文社オリジナル予想問題」)
英文要約問題の解答例
Students take a gap year after high school for different reasons. During the break, some want to see the world, while others consider what to study or make money for university. However, for some students, gap years can be problems, such as losing interest in their studies and abandoning their dreams or not earning enough. (55 words)
(『2024年度版 英検2級 過去6回全問題集』収録「旺文社オリジナル予想問題」)
英文要約問題では、各段落で主張されているポイントはなんなのかをすばやく読み取ってまとめられるようにしましょう。
上記の例では
- 第一段落(黒太字)→解答例の黒太字
- 第二段落(赤字)→解答例の赤字
- 第三段落(黄色線)→解答例の黄色線
に対応していることがわかるかと思います。
こんな感じで各段落ごとに要旨をまとめて書く練習をしましょう。
あとは問題文に載っている英単語や表現を、不自然にならないていどに再利用しましょう。
問題文に載っている表現にスペルミスはありえないし、表現も使えるものがたくさんあります。
ちなみに英作文の採点基準はこちらです。
①内容 | 課題で求められている内容が含まれているかどうか |
②構成 | 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか |
③語彙 | 課題に相応しい語彙を正しく使えているか |
④文法 | 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか |
スペルミスなどはどんどん減点されます。
なので簡単な単語しか使ったらだめなんです。
「美味しい」って言いたかったら “delicious” なんて書かずに “good” でいいんです。
「わたしむずかしい単語知ってます」アピールはなんのプラスにもなりません。
あと意見論述問題で一発アウトとなるのが「最初と最後で意見が違っている」パターン。
しっかり見直して、自分の主張に食い違いがないか、確認するクセをつけておきましょう。
5毎日英語の勉強をする習慣をつける
最後になりましたが、1番大事かもしれません。
毎日英語に触れること。 英語の勉強をする習慣をつけること。
これができれば、半分クリアです。
それだけこの「習慣をつける」というのはとても大切。
ましてや今まだ中学生のみなさんがこの習慣をつけることができれば、英語だけではなく将来多くのことに応用ができます。
【英語学習に大切なこと】 間違いなく「継続」!
学生たちも一緒で、英語ができるようになりたい子には毎日英語に触れるように言います。 参考書は、レベルと好みが合えば何でも大差ないです。 私よりよっぽど賢い専門家の方々が作ってるんだから。 それよりなにより継続😍 — りょう|主婦から通訳へ (@dokugakueigo) July 31, 2023
中学生で英検2級のまとめ
中学生で英検2級をとるための勉強法でした。
今の中高生は、英検を持っていればまだまだ強いです。
中学生のうちにさっさと取得してしまえば、高校での勉強が割と楽になりますよ。(英語に関しては)
実際にウチの英語教室、小学生から英検受験はさせていますし結果も良好です。
ぜひこの記事を参考にして、中学生からの英検受験を成功させましょう。

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