- 中学1年生で英検3級をゲットして英語で一歩リードしたい
- どうやって勉強をしたらいいのかわからない

英検2級はちょっと考えられなくても、3級ならがんばればなんとかなりそうですよね。
この記事で解説する勉強のコツを読むことで、中学1年生で英検3級を取得する方法がよくわかります。
ぜひ読んでみてくださいね。
英検3級の概要
ではまず英検3級の概要です。
- すべての級の中で一番受験者が多い
- 英作文・二次試験が加わる
- 必要単語数は1250~2100
中学卒業レベルだけど合格しても中学の文法をすべて理解してるとは言えません。
なぜなら文法を理解していなくてもリスニングでは高得点をねらえるし、リーディングも難しめの文法は一部のみです。
これは逆に考えると、中学生活を始めたばかりの1年生でも十分に合格できる可能性はあるということになります。
中学の文法をすべて理解していなくても「理解してるね」という証明をもらえるという。
すごくコスパ良くないですか。
英検3級を受験してる人
英検3級を受験している人ってどんな層が多いのでしょうか。
英検3級受験者全体の中のおよそ9割が学生です。
中学生が一番おおくて、続いて高校生・小学生。
社会人で受験している人はあまりいないようですね。
英検3級の合格点と合格率
英検ではすべての級で、CSEスコアという方法を使って合否が決まります。
CSEスコアに基づいた英検3級の合格点はこちら。
- 一次試験:1103点/1650点満点
- 二次試験:353点/550点満点
このCSEスコアというのは試験ごとに配点がかわったりで、受験者が計算するのがとてもむずかしいです。
だいたい65パーセントくらいの正答を目指しましょう。
そして気になる合格率についてです。
英検のサイトでは2015年までしか合格率は出ておりません。
だいたい50パーセント、ということです。
約半数が落ちてしまうというこの試験に、中学1年生で合格するのはかっこよくないですか?
英検3級はなにを見られているの?
英検3級では「身近な英語を理解し、また使用することができる」かどうかを見られているようです。
具体的には
読む | 身近なことに関する文章を理解することができる。 |
---|---|
聞く | 身近なことに関する内容を理解することができる。 |
話す | 身近なことについてやりとりすることができる。 |
書く | 身近なことについて書くことができる。 |
英検3級の問題構成
2024年度より
・複数の技能(領域)を統合した言語活動の充実をはかること ・知識や技能の習得だけでなく、コミュニケーションを行う目的や場面、状況等に応じた言語の運用を考える中で思考力、判断力、表現力等を育成すること
これらを目的として英検は一部リニューアルされました。
とくに英作文は大きく変わったので、確認しておきましょう。
具体的には従来の意見論述問題のみから
- 意見論述問題
- Eメールの問題
の2題に増えました。
では問題構成です。
- 筆記(65分)
- リスニング(約25分)
- リーディング
- ライティング
リーディング
問題数30問- 短文空所補充(15問)
A:Dad, can I ask you some questions about my science project tomorrow?
B:Of course, Sally. You can ask me ( ).
選択肢→ 1 along 2 almost 3 abroad 4 anytime
→勉強法の「単語」のところを参考に勉強しましょう。
- 会話文空所補充(5問)
Girl 1:I’m looking forward to going to the movies tomorrow.
( )
Girl 2:How about twelve o’clock? We can have lunch first.
Girl 1:Good idea.
選択肢→ 1 How long will it last? 2 What time should we meet?
3 How far is it? 4 What kind would you like?
- 長文の内容一致(10問)
- ちらしっぽいやつ(2問)
- Eメール(3問)
- 長文(5問)
ライティング
問題数(2問)- 意見論述問題
- Eメールの問題
リスニング
問題数(30問)- 会話の応答文(10問)
イラストを見ながら2人の会話を聞いて、ただしい応答を1~3から選びます。
- 会話の内容一致(10問)
対話と質問を聞いてただしい答えを1~4から選びます。
- 文の内容一致(10問)
英検3級が使えるところ
英検3級は高校受験に有利になることが多いです。
英語の試験の加点対象や得点読み替えなど、とくに私立高校では独自の基準を設けているところが多いので、いちど確認してみましょう。
英検3級の勉強法
では英検3級の概要がなんとなくわかったところで、勉強法について説明します。
中学一年生で取得するために、効率よく進めましょう。
単語
小学校で4級までは取得した、という人も、まずはこれを見てください。
必要単語数が4級の約2倍。
やっぱり単語は最優先で、できるだけ早いうちからたくさん覚えておく方が有利です。
英検は3級で終わるわけではなく、高校に進学しても付きまとうのが現状。
単語は覚えすぎて損なことはないので、今のうちに覚え方もマスターしてください。
まず単語帳を準備します。
単語帳はこちら一択。
英検はどの級でも、単語帳はパス単を持っていればOK。
単語帳選びで時間をとられるのももったいないので、サクッとゲットしましょう。
パス単を推す理由は
- 日本英語検定協会は旺文社が作った団体でそこから出ている公式の単語帳だから
- 過去問を見るとパス単がベースになっていることがよくわかるから(とくにイディオム)
では英単語の覚え方の手順です。
- すべての単語にアクセント記号を入れる
- すでに知っている単語は除外
- 単語を見て発音して、さらに日本語見て単語にイメージをつける(トータル1単語3秒)
という手順です。これをすきま時間に何度も何度もくり返していました。
ポイントはとにかく「毎日・大量」 です。
1日1/3冊ずつくらいのペースで進めていました。
そしたら一週間で二周できますよね。
それのくり返し。
そしてお気づきかもしれませんが、この勉強法では英単語を一切書きません。
書いて覚える方法をおすすめしない理由として
- 「書く」という行為をしただけで、実際覚えていなくても勉強した気になってしまう
- 英作文以外で英単語を書かせるパートはない
- 英作文では簡単な英単語のみを使えばいいので、英単語をそこまで書ける必要なし
- 「書く」のは時間がかかりすぎ(英単語は何回出会ったかで覚えられるか決まる)
これらがあります。
たとえば「1日10個単語を覚えてテストします」みたいな、学校方式なら書いて覚えるのもアリだと思うんです。
ただ英検のとくに上位級になってくると、覚える単語の数は膨大。
とにかく「毎日・大量」を意識して、「見たらわかる」状態を目指しましょう。
長文
長文を解くときのポイントです。
- 先に設問を読んで、その答えを本文から探してくるイメージをもつ
- 設問のはじめの疑問詞(what,when,where,who,how,why)をしっかり意識
このへんは頭に入れておきましょう。
そしてさきほど紹介したように長文は
- ちらしっぽいやつ(2問)
- Eメール(3問)
- 長文(5問)
の10問で構成されています。
1.ちらしっぽいやつ(2問)
こちらはいちばん短くて、長文というより時間や場所などの情報を読み取れるかどうかです。
機械的に「この時間にこんなことするって書いてあるからこたえはこれ」みたいな解き方で対応できます。
まずは設問に出てきた単語を本文から探し出すところからはじめてみましょう。
2.Eメール(3問)
何についてのEメールのやり取りなのかがわかってないと解けないこともあり。
ちらしにくらべると、てごわいです。
ポイントは
- 設問の文頭には注意
- 二人でやりとりしているうちのどっちの意見かはっきりさせる
ここでも基本的に、ひっかけ問題やめちゃむずかしい問いかけはありません。
うっかりミスや読み違えに注意しましょう。
3.長文(5問)
英検3級初心者はこの長文をみるとびびります。
長いので。
とはいえ3級の単語をしっかりと覚えていれば、そこまで「読めない」ということはないです。
ポイントは
- 設問の文頭には注意
- 1段落読んだら1問解く練習
長文は1段落ごとに1つの設問があることが多いです。
段落ごとに答えるようにすれば、時間も節約できるし正答率もあがります。
リスニング
- 会話の応答文(10問)
パターンを覚える: よく使われるフレーズや表現を暗記し、さまざまな状況に応じた適切な応答ができるようにしましょう。会話の応答パターンも必須です。
リスニング: イラストを見ながら答える問題なので、形式に慣れておきましょう。まずは過去問から。
- 会話の内容一致(10問)
リスニング力の強化: 短い会話を聞き、その内容を理解する練習をしましょう。全体で何の話をしているのか?つかめるようにしてください。
キーワードを捉える: 会話中の重要な単語やフレーズを聞き逃さないように!
- 文の内容一致(10問)
ディクテーション: Part2の会話の内容一致では、2人が会話しているだけになんとなく内容がつかみやすいのですが、文の内容一致ではそうはいきません。細かい部分を聞き逃さないためにも、ディクテーションは有効です。
※ディクテーションとは聞き取った音声を文字に書き起こす練習方法です。
細かく聞き取れるようになるためには必須のトレーニングですが、ちょっとむずかしいのと効果でるまでに時間がかかるので、中学生は様子を見つつ取り入れましょう。
英作文
さきほど紹介したように、英検3級の英作文は従来の意見論述問題のみから
- 意見論述問題
- Eメールの問題
の2題に増えました。
それぞれ勉強法を紹介します。
意見論述問題
英作文の意見論述問題で絶対守ってほしいこと。
- 自分の意見じゃなくてもいいから書きやすい意見を書く
- 簡単な英語だけを使う
- 英作文の型を使う↓
- 1段落目:自分の意見主張(Topicの表現をパクる)
- 2段落目:理由を2つ(This is because/Also,からはじめる)
- 3段落目:自分の意見再主張(1段落の内容にThat’s whyを付けるだけ)
基本的にこのポイントに沿って書けば大丈夫です。
では以下のTopicで実際に英作文を書いてみましょう。
Topic:What is your favorite season?
第一段落:My favorite season is winter.
第二段落:This is because I like snow.
Also, I can get a present on Christmas Day.
第三段落:That’s why my favorite season is winter.
できました。
上記のポイントをおさえつつ書きました。
この方法で書くと、実際に自分でイチから考えて書かなければいけないのは第二段落のみです。
ちなみにこの方法
- This is because/Also,のうしろは文章を書き始めればOK(主語・動詞の順で)
- Also,には “,” を忘れずに
- 満点ではなく合格点をめざした方法です
- わたしの教室ではこの方法を徹底させて全員80~100点とれてます

Eメールの問題
2024年度から新しく出題されました。
今後マイナーチェンジがあるかもしれません。
今のところEメール問題で気を付けたいことは
- 疑問詞(what,when,where,who,how,why)の答え方の練習の徹底
ですね。
これはリスニング対策にもなりますし、とにかく疑問詞は最重要。
ちなみにEメール問題とはいいながらも、Eメール形式である必要あるのかなと思ってしまうほどEメール関係ない気がしています。個人的に。
英検3級を中学1年生で取得すると
英検3級に中学1年生で合格するとどんなことが起こるのか、について経験からお話しします。
- まわりに「すごい」と思われる
- 学校の先生に「英語できる子」認定される
- 高校入試に対して心の余裕がうまれる
- 本人の自信とやる気が爆上がり
では説明しますね。
まわりからの評価
わたしは子ども英会話教室をしながら、中学・高校で英語を教えています。
まず英検3級を中学1年生で取得すると、まわりの友達から「けっこうすごいやつ」認定されます。
(東京などの受験激戦区だと変わってくるかもしれません)
また教員側からも「英語ができる生徒」認定されるので、定期考査なんかで期待されがち。
ここまではまわりの評価ですね。
自分自身の成長
英検3級に合格すると、まず自分の自己肯定感の高まりというか、自信ややる気につながります。
中学1年生くらいの年齢でこのマインドを持っておくと、とても有利です。
そして高校入試となると、英語だけでなくほかの教科も勉強しないといけませんよね。
そんな中で、英語だけでも「できる」自信があるとだいぶ余裕が生まれます。
英検3級まとめ
中学1年生で英検3級を目指す勉強法でした。
わたしの教室でも中学1年生で英検3級をゲットできた子は、その後の英語の成績も順調に伸びていくパターンが多いです。
やっぱり自信がつくということが、大きな要因だと思っています。
届かない目標ではないので、目指していませんか。

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