こんにちは。りょうです。
日本人にとって英語は習得しにくい言語だと言われています。では、なぜそうなのか。
英語の習得の難しさを、とくに日本語とのちがいからまとめました。
英語の勉強にいかしてください。
英語の難しさ
英語は難しい!
英語は日本語とは文法や語法・語彙だけではなく、思考方法や表現方法・文化なども大きく異なります。
特に日本人にとって英語は難しい言語です。
この表は、英語を母語とする者が習得するのにかかる時間をまとめたものです。
言語タイプの違う日本語や中国語は、英語話者にとって最難関レベルに位置付けされています。
ダントツで習得に時間がかかるようですね。
日本人が英語を学ぶ場合、特に一定のレベル以上(一般には高校上級:英検2級・TOEIC450程度)になると上達しにくくなります。
実際に語彙や文法・語法の十分な知識がある中学や高校の英語教員でも、英検準1級(TOEIC800)以上の英語力のある教員は3割程度だそうですよ(文部科学省より)。
英語の難しさ:リスニング
英語のリスニングの難しさについて。
- 日本語は音(おん)が単純で文字の表記通りに発話
- 英語は音が複雑でスペリングによって音が変わり、日本語との共通項ほぼなし
日本語は、発音に関してはとてもわかりやすいです。
表記通りに読めばいいので。
英語は発音にもいろんなルールがあります。
後に続く単語とひっついて特定の音が消えたりつながったりするんですから、もう理屈だけでは乗り越えられない壁ですね!
英語の難しさ:単語・表現
単語や表現の難しさについて。
- 英語の単語には日本語に対応する適切なものがない場合あり
- あっても実際には多かれ少なかれイメージがずれている
少し例をあげます。
get
この単語は最も基本的な動詞の1つで、日本語では「獲得する」「達する」「用意する」「うまく~する」など様々な意味になります。
しかし、本来の意味は「あるもの(人)がある状態になる」「あるもの(人)をある状態にする」で、ネイティブはこのイメージのまま理解できるそうです。
日本人の大人学習者であってもこの「単語のイメージ」というのは、少しずつつけていくことが可能です。
ただ、気が遠くなるような時間がかかりますけどね。
have
もうひとつ例をあげます。
動詞の ”have” は完了形の助動詞としても使われ「完了」「経験」「継続」等の意味になります。中学校で習いましたよね。
しかし、完了形の have にも動詞の意味「持っている」が生きており、ネイティブはこのイメージのまま理解できるようです。
さらに過去形の had は過去完了形や大過去形、仮定法過去完了形で使われることもありますが、ネイティブはやはり「持っている」のイメージの延長で理解できるということです。
動詞は前置詞を伴うとさらに多様な意味になりますが、日本人がネイティブのようにイメージすることは難しく、イディオムとして暗記するのがふつうです。
英語の難しさ:文構造
英語の文構造の難しさについて。
- 英語には日本語のような多様な文字(ひらがな・カタカナ・漢字)がない
- 「~は」「~が」「~を」などの助詞もない
- 文中の区切りや文構造の把握がとても重要
日本語と違って英語は文構造の把握=単語をならべる順番がとても大事です。
たとえば
「彼は私のことが好きです」の順番をかえて
「私のことが彼は好きです」でも意味は通じますよね。助詞のおかげで。
ところが
" He likes me" の順番をかえて
"I like him" にしてしまうと、意味が反対になってしまいます。英語は語順がとても大切。
また英語教材の中には文法や語法の学習を不要とし、大人でも幼児と同じように習得できるとするものや、日本語の思考を排除した「英語脳」で習得できるとするものがあります。
が、実際には大人の英語学習者には不可能でしょう。
理由は単純で
- 大人だから
- 日本人だから
です。
大人で日本人であることが悪いわけでは決してなく、大人で日本人であることを最大限にいかした勉強法を取り入れればいいんです。
- ちゃんと文構造を頭で理解して英語を勉強する
- 日本語の方が理解が早いんだから、先に日本語で理解する
こんな感じですね。
英語の難しさまとめ
英語の難しさについてでした。
難しさがわかったところで、日々の英語学習にいかしてみましょう。
おすすめは
- とにかくイメージするクセをつける
- 大量に英語にふれる
このあたりです。
とくにイメージする=頭の中に映像を描く練習は、英語上級者になるためには必須。
ぜひ習慣にしてみてください。
ありがとうございました。
コメント