こんにちは。りょうです。
長いこと同じ英語の勉強法を繰り返していると「もう一段階レベルアップしたいな」とか「ほかの勉強法はどうかしら」とか何かと欲?がでてきますよね。
今回は、もう一歩レベルアップしたい人に英語の通訳訓練で使われている方法を紹介します。私は通訳学校に通っていたわけではないので(体験レッスンとレベルチェックは受けたけど)独学でやってみた話です。
それぞれの訓練にもかなり自己流のやり方が入っていますが悪しからず。
初心者の人が手を付けると挫折するので、ある程度基礎があってさらに向上させたい人向けです。
目次
通訳トレーニング①リテンションとリプロダクション
通訳トレーニング、ひとつめはリテンションとリプロダクション。
ある程度の長さの英文を1文最後まで理解して聴き、一時的に記憶に留め(リテンション)、原文をそのまま口頭で再現(リプロダクション)するトレーニングです。
これはやってみたらわかるけど、すっごく集中力が必要です。そっくりそのまま再現するのがとても大変。
そしてそもそも「理解」できていないと、ただの文字の羅列を暗記する作業となってしまいます。そうなると苦痛だし意味なしです。
なのでまず「理解」できる英文を選びましょう。
私はNHKの1分間ニュースという素材を使っていました。今はもう閉鎖されてますけどね。残念。
そしてその素材をできれば1文、しんどかったら意味の区切りで止めて再現してみる。
私はできるだけ1回で再現できることを目標としてたので、ものすごく集中してたし勉強した感すごかったです。
通訳トレーニング②サイトトランスレーション
サイトトランスレーションは英文を意味ごとに区切って前から前から訳していく訓練です。これは速読にもつながるし、読み返し防止にも効果的なので中学生・高校生の授業でも使っています。
サイトトランスレーションなんて難しい言葉使ってないですけどね。ただ前から訳せと。
例えば
I went to the park in front of the city hall with my family yesterday .
って文。学生に読ますと
「私は・・・昨日・・・家族と・・・市役所の前にある・・・公園に行った。」
となります。正解です!
けど1度最後まで読んできれいな日本語にしようとするから、えらい時間がかかってしまってる。そして読み返ししている。
なので
「私は/行った/公園に/前の/市役所の/家族と/昨日」
と前から訳しましょう。どんどん理解が早くなります。
通訳トレーニング③シャドーイング
続いてシャドーイングです。聞こえた音声をそっくりそのまま真似して発音する方法です。シャドウ=影、ですよね。まさに影のように続けてついていくイメージです。
このシャドーイングは、原文と自分の声の間に時間をあければあけるほど効果が高いです。リテンションとリプロダクションの訓練も一緒に取り入れてしまってるイメージです。
ただ時間あけるほどとっても大変!
耳からは聞かなきゃいけないし、口からは少し前に聞いた内容をアウトプットしなきゃいけないので脳内大忙しです。
これをパニックにならずこなす通訳者の方はすごいなぁと思っています。私にはとてもとても。
通訳トレーニング④オーバーラッピング
シャドーイングと似ていますが、こちらはテキストを見ながら聞こえた音声に自分の声を重ねて発音します。もちろん意味内容を理解した音声を使いましょう。
シャドーイングに比べて原文と自分の声に時間差がないイメージです。
こちらは比較的やりやすい!原文のすぐ後に続けてしゃべるので発音の訓練にもなるし、ナチュラルスピードに慣れるためにもおすすめです。
また聞き取れない音がなんなのか?聞き間違えやすい単語は?など自分の弱点も見つかります。
通訳トレーニング⑤クイックレスポンス
日本語または英語の単語を聞いてOR見て、すぐさまそれを訳していく訓練です。
私は知らない単語に出会う度にストックしておいて、QUIZLETっていう単語帳アプリで隙間時間に訓練しています。
英→日、日→英の両方やるのが理想です!
単語だけではなく表現でもOK!
occasional visitor →時折の来客 とかね。
これはとにかく「量」と「スピード」が大事です。わからなくても悩まず、さっさと答えを見てたくさん量に当たりましょ。
通訳トレーニング⑥ノートテイキング
話し手の内容をメモを取って、それを見ながら通訳します。
これは特に「コレ」といった決まったやりかたが無いようなんですが、できたらめっちゃカッコいいです。
一回、通訳者がコレやってるところ見たんですけどね。
本人にしか分からないであろう記号とか図とか、いっぱい使うんですよ。だから他の人が見たら暗号のような、全く意味の分からないメモなんです。
それがその通訳者が見たとたん、パー―――っときれいな日本語になるんです!
ちょっと鳥肌立ちました。ほんとにすごいテクニックだった・・・。
残念ながら、私はまだまだこんなレベルではないです。
ネットを見ても、通訳者によってノートテイキングに使う記号は違うようで、自分で分かりやすいようにすればいいと書いてあるのがほとんど。
でもそれじゃあわからないよね。
ということで通訳学校のノートテイキング講座に一回参加しました。
そこでびっくりするくらいできなくて打ちのめされた話はこちら。
余談ですけど、そこで講師してはった通訳者の方と、国際会議の現場で出会いました。向こうは同時通訳者として、私は下っ端の案内通訳としてですが。
通訳トレーニングまとめ
英語の勉強を続けていると、一度は憧れませんか?通訳!同時通訳!
私も「同時通訳で食べていきたい!」とかつて思って頑張って、いろんな訓練をやってみたものの挫折しました。通訳学校の体験で無理やと思いました。
本気の通訳は英語力以外にも特別な能力が必要な気がします。それこそ、何年も訓練が必要な。
私は通訳ガイドやボランティア通訳としてたまに通訳しています。そこでもとてもやりがいはあるし、楽しいのでおすすめです。
興味のある方は、ぜひどうぞ。
ありがとうございました。
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