こんにちは。りょうです。
皆さん、英語通訳の必須スキルノートテイキングって知っていますか?
もともとは海外の学生が講義のノートを取るためのノート術(海外の講義には板書がないので皆必死にノートをとるらしい)、といった意味だそうですが、通訳の世界でも使われます。

要は通訳の際に相手の話したことをメモに残しておいて、それをもとに訳す、といった感じですね。
私は通訳の勉強をしていたときに、このノートテイキングができるようになりたくて試行錯誤していました。
ノートテイキングは、特にルールがあるわけではありません。
自分がやりやすいようにノートを取るのが1番だといわれています。
・・・そんなこと言われても!
って思いませんか?
そのやりやすい方法がわからないんです。
そこで今回は、私がノートテイキングができるようになりたいと通訳学校の講座に足を運び、そこの講師のノートテイキング術に鳥肌立ちながらも自分には無理(時期尚早!)と最終挫折するまでのストーリーをお送りします!


ノートテイキングの方法
英語通訳の必須スキルのノートテイキング。特にルールはないといえども一般的に普及しているやり方がこちらです。
① 紙またはノートの真ん中に縦に線を引きます。ノートを真ん中で二つに区切る感じですね。
② 左上から縦にノートテイキングをしていきます。文頭を少しずつ右にずらしていきます。センテンス、または話のまとまりで横線を引いて区切ります。
③訳出したものを縦線またはXで消します。どこまで訳出したかわからなくなるのを防ぐためです。
以上です。聞く分には簡単ですね。
で、このノートテイキングのコツの一つに「記号を使う」というものがあります。
一例を挙げると
例えば⇒ ex
上昇・増加⇒ ↗
下降・減少⇒ ↘
政府⇒ gvt
日本⇒ jp
同じ⇒ =
と。まあ、このくらいは予想がつく範囲の記号ですね。
ノートテイキングに挑戦
ネットに載っている情報だと「ノートテイキングは自分のやりやすい方法で」が主流だしそれだとイマイチわからん。
そこで一度、通訳学校でノートテイキングの講座を受講しました。そしてその時の講師がノートテイキングをする姿には鳥肌が・・!
英語を聞きながら、パッと見まったく意味が分からない記号がホワイトボードに次々と書き込まれて行って、でも講師がそれを訳す時は自然な日本語になっている。
すっごい!カッコいい!
同じ講座を受けてた人々からも感嘆の声が上がりました。
で、その後少し実践の時間があったんですけどね。
もちろん上記の「ノートテイキングの方法」を練習したあとで。
もう本当にびっくりするほど訳せない。
まず、自分のノートテイキングを後から見返しても、何を書いているのか不明。だから訳せるわけがない。
記号を使いこなせていないのもあるし、そもそも記号以外の部分の方が圧倒的に多いわけで。
その部分は結局日本語で普通にメモしようとするんですけど英語のスピードに追い付かないし、ただの速記の成れの果て・・・みたいな結果に。
もうこれは、ノートなど取らずに純粋な記憶力で勝負したほうがいいんじゃないだろうか・・いやいやそれは誤訳につながるよね・・!てかノートテイキングの意味・・。
とかいろんな葛藤がありながらも、クズみたいなノートテイキングから皆さんの前で訳を披露し、撃沈して講座終了でした。
ノートテイキング感じたこと
難しかったです!
ノートテイキングというか通訳は英語力とは別の、特殊なトレーニングを必要とするのではないでしょうか。
「仕事上どうしても必要で自分なりにトレーニングをしている」
とか
「通訳学校で課題としてあるのでやらなあかん」
とか
どっちにしても
①強い圧力(動機が)ある
②毎日トレーニングを欠かさずやっている
といった人がきっとマスター出来るんでしょう。
英語のトレーニングと似ていますね、強い動機と毎日のトレーニング。
さっきも書いたけど、ノートテイキングと英語力は別のトレーニングが必要ですが、どちらも継続できる人が結局強いです。
私はこの時は継続できずにあきらめてしまいました。
マスターできなかったことは当然だし残念ですが、必要に迫られているわけじゃないので当分手を付けない分野になりそうです。
ノートテイキング、通訳だけじゃなく使える場面もあるし、何より出来たらカッコいいんやけどなーー!
いつかはマスター!
ありがとうございました。
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