こんにちは。りょうです。
みなさん、英語通訳の必須スキルノートテイキングって知っていますか?
メモをとる、の進化版みたいなものなんですが、今回はそのノートテイキングについてです。
- ノートテイキングの方法を知りたい
- ノートテイキングの練習方法を知りたい
こんなあなたにぴったりの記事です。
目次
通訳ノートテイキングの方法
通訳の現場ではノートテイキングは欠かせません。
もともとは海外の学生が講義のノートを取るためのノート術(海外の講義には板書がないので皆必死にノートをとるらしい)、といった意味だそうですが、通訳の世界でも使われるようになりました。

要は通訳の際に相手の話したことをメモに残しておいて、それをもとに訳す、といった感じですね。
そしてこのノートテイキングは、特にルールがあるわけではありません。
自分がやりやすいようにノートを取るのが1番だといわれています。
が、そんなこと言われても!って思いませんか?
そのやりやすい方法がわからないんです。
英語通訳の必須スキルのノートテイキング。
とくにルールはないといえども一般的に普及している方法がこちらです。
- 紙またはノートの真ん中に縦に線を引きます。ノートを真ん中で二つに区切る感じですね。
- 左上から縦にノートテイキングをしていきます。文頭を少しずつ右にずらしていきます。センテンス、または話のまとまりで横線を引いて区切ります。
- 訳出したものを縦線またはXで消します。どこまで訳出したかわからなくなるのを防ぐためです。
以上です。聞く分には簡単ですね。
このノートテイキングのコツのひとつに「記号を使う」というものがあります。
一例を挙げると
- 例えば⇒ ex
- 上昇・増加⇒ ↗
- 下降・減少⇒ ↘
- 政府⇒ gvt
- 日本⇒ jp
- 同じ⇒ =
予想がつく範囲の記号ですね。
プロの通訳者になると、それぞれ独自に進化したノートテイキングの記号を使っている方が多いです。
なので、同じ話を聞いて同じように通訳をしたとしても、ノートを見せてもらうとまったく違うということはとてもよくある話。
というか、プロ通訳者のメモは本人にしか解読できない暗号のようです。
通訳ノートテイキングの練習方法
通訳のノートテイキングの練習方法です。
ネットに載っている情報だと
「ノートテイキングは自分のやりやすいようにするのがベスト」
とありますが、とりあえず基本はこれをやっとけばいいかも、というのを紹介しますね。
(過去に通訳のノートテイキング講座?みたいなものに通ったことアリ。マスターには遠いですが)
①ノートと英文(スクリプトと日本語訳があるもの)を用意
まずノートと英語素材の準備。
英文ははじめて聞くものが好ましいです。
ただノートテイキング初心者は、知ってる英文でノートの書き方や記号の使い方に慣れるところから始めるのもあり。
英文はYouTubeなどでOKです。
こちらなんてどうでしょう。
有名なので内容をすでに知っているかもですが、通訳(ノートテイキング)の練習にぴったりです。
英語字幕(自動生成)もあるし、有名スピーチなのでスクリプトもゲットできます。
②英文を流して書き取る
英文を聞いてノートにメモします。1文ずつからでOKです。
ポイントは、記憶しようとしないこと。
「この内容は簡単だから覚えておけば、ノートに書かなくてすむよね」
って考えは危険です。
絶対覚えておけません。忘れます。

③書き取ったメモをみて日本語で説明してみる
英文を止めて、書き取ったメモを見ながら日本語で説明してみましょう。
目の前の人にわかりやすく通訳するつもりで。
④英文と日本語訳を見て答え合わせ
最後に英文と日本語訳を見て答え合わせをしましょう。
1文単位ならまだ何とかなっても、長くなればなるほど訳しもれがひどいことに気づきます。
ノートテイキングつまづくポイント
ノートテイキングでつまづきそうなポイントを紹介します。
- ノートを見返しても意味不明
- 記号が使いこなせていない
- 記号以外の部分がディクテーションのなれのはてみたいになる
どうでしょう。すべて経験済みです。
1. と 2. への対策は、とにかく「これ」と決めた記号を頭に入れておいて、意味がすぐに浮かぶレベルにしておきましょう。
3. ですが、悩ましいですよね。会話の内容によっては、記号がほとんど使えないような場合もあるし。
そんな時は、たとえば
It was pretty scary at the time, but looking back it was one of the best decisions I ever made.
こんな文章を聞いたら
「アリか?結果OK!」
とだけ日本語で書いておきましょう。訳すときにそれっぽく
「多少は迷いましたが、今振り返ると、自分が人生で下したもっとも正しい判断でした」
とできればいいのです。
私たちは日本語ネイティブなので、やっぱり日本語のほうがうまく操れますからね。
通訳ノートテイキングの方法まとめ
通訳ノートテイキングの方法でした。
英語を聞きながら、パッと見まったく意味が分からない記号がノートに次々と書き込まれ、訳す時は自然な日本語になっている。
プロ通訳のノートテイキングを見ると、ほれぼれします。
ノートテイキングというか通訳は英語力とは別の、特殊なトレーニングを必要とします。
なので
「仕事上どうしても必要で自分なりにトレーニングをしている」
とか
「通訳学校で課題としてあるのでやらなきゃだめ」
とか
どっちにしても
- 強い圧力(動機が)ある
- 毎日トレーニングを欠かさずやっている
といった人がマスターしやすいです。
英語のトレーニングと同じで、結局継続できる人が最強です。
マスターに近道はありません。地道な積み重ねのみ。
がんばっていきましょう。
ありがとうございました。
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