英語の勉強をしていると英検1級やTOEIC950は1つのあこがれですね。
目標に掲げている人も多いでしょう。
わたしも取得までの数年間はずっと、新年の目標として携帯にメモしていました。
今回は英検1級とTOEIC950何かとよく比較されるこの2つですが、いったいどっちが役に立つのか・就職時に価値があるのかという視点で、また難易度についても書いていきます。
目次
英検1級vsTOEIC950難易度
英検1級難易度
まずはこちら、英検協会での1級の位置付けをご覧ください。
1級は、英検の試験において最終目標となる級です。広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用できることが求められます。資格としての活用も入試優遇、単位認定、海外留学など広範囲に渡り、とくに通訳案内士(ガイド)試験の外国語(英語)の筆記試験が免除されるなど、高い評価を得ています。(引用元:日本英語検定協会)
となっております。
とてつもなく高いレベルであることは間違いないですね。
本屋でも英検1級のテキストはあまり見かけません。準1級までです。
受験時周りには、百戦錬磨の猛者っぽい受験者とかなかなかの年長者もいてはって、レベルの高さを物語っていました。
試験前の隙間時間に英字新聞読んでた方も!英検1級ともなると英語は日常の一部なんですね。
二次試験会場の周りでは、英語で電話をしている受験者を数名見かけて、なんって場違いなの自分、て思っていました。
TOEIC950難易度
TOEIC自体は難しくないです。日常会話やビジネス初級レベルです。
TOEICの運営機関、ETSが公表しているTOEICの点数と英語コミュニケーション能力との相関表によりますと、860点以上の取得でNON-NATIVEとしては十分なコミュニケーションができる、とあります。
ちなみに895点以上取得者は3.5%だそうです。
950ともなると、取得の難易度は上がります。
英語の難易度というよりは、どれだけ集中できるか。どれだけケアレスミスを出さないか。そういった難しさが加わります。
英検とTOEIC難易度の相関関係
さてここで英検一級とTOEICの相関関係を見るために、CEFRという英語の指標を見てみましょう。
文部科学省より
CEFRとは、外国語の運用能力をはかる国際的な指標です。
CEFRは、A1~C2の6つの等級で構成されています。
- A1/A2レベルは「基礎段階の言語使用者」
- B1/B2レベルは「自立した言語使用者」
- C1/C2レベルは「熟達した言語使用者」
図を見てみると、英検一級は大体C1レベル(2630点が合格点)となっています。
一方TOEICでC1レベルだと、リスニングで490~・リーディングで455~となっています。
これらのことから、英検一級はTOEICでいうと大体945点~ということができます。
英検1級vsTOEIC950就職時の価値
英検1級就職時の価値
就職試験や面接で英検1級の感触が一番良かったのは、教育界でした。
英語の先生ですね。英検1級は教育界ではとても価値があります。
逆に一般企業ではあまり英検については触れられません。
履歴書に書いていても注目されるのはTOEIC950のほうばかり。
教育界では英語の先生とはいえ取得されていない方がほとんどのようで、でも1級の難しさは知っている、という人が多かったです。
そういったことからか、英検1級はとても価値があります。一目置かれます。時に敬遠されます。
私は30代後半で英語の教員免許を取得し、何校かの私立高校で勤務してきました。
英検1級を持っている限り、今後採用試験に落ちることはないだろうという自信はあります。
英検1級価値その他
就職時以外の英検1級の価値とは。
・通訳ガイドの1次試験が免除になる
TOEICでも免除制度はありますが、年度によって860で免除だったり900だったり迷走しています。その点英検1級は文句なしに免除されるので強いですね。
・英語がそこそこできる友達に「すごい」って言われる
世間一般ではTOEICが主流とは言え、英検1級を持っていると、英語を少しでも勉強している人にはすごい資格だと思ってもらえます。
・英語のプロ界に片足突っ込んだ気になれる
正確に言うと、それまでなんとなく「通訳になりたいな」と思い描いていたのが、英検1級を取ったことでやっと通訳者と同じ土俵に立てた気分です。
TOEIC950就職時の価値
TOEICは世間一般の認知度が高いようで、就職には役に立つことが多かったです。
英語を使う英文事務仕事での面接時も、英検1級よりTOEICに食いつく傾向アリでした。
友達にもたまに聞かれるのは「TOEIC何点?」
それだけ浸透しているんですね。
ちなみに以前ハローワークにお世話になった時もTOEIC受けはめちゃ良かったです。英検のことはなにも聞かれなかったのに。
英検は日本でしか通用しないから仕方のないことですね。
実際就職してからも、TOEIC950というだけで「英語ペラペラ」だと勘違いされます。良くも悪くも。
教育界とは逆で、英検1級にはあまり食いついてきません。
英検1級vsTOEIC950取得した感想
英検1級取得した感想
英検1級を取得した時の感想です。私は何回か受験して、やっと取得できました。
感想としては、正直全然期待していませんでした。まさにたなぼた。それくらい手ごたえがなかったです。
毎回そうなのですが、完璧に長文理解できた!!とかいうのはないです。リスニングも毎回自信なんてありません。
二次試験のスピーチは、運よくめちゃ明るいおばちゃんが試験監でした。
二次はとにかくしゃべったもん勝ちですね。私は文法どうこうより笑いを取りにいって、二回ほど笑かしたことが良かったんじゃないかと思っています。
TOEIC950取得した感想
TOEICは英検とはだいぶ違って、今回はいけたって確信がある回は点数高いです。結構忠実にその時の英語の実力を反映してくれるテストです。
950点取得した回は、満点ちゃうかなって勢いでほとんど解けました。
受験時のポイントはまた別に書こうとは思いますが、集中力が大きなカギ。時間長いしリスニングはどんどん進むし、ボーっとはできません。
いかにケアレスミスをなくすか、ですね。
英検1級vsTOEIC950まとめ
教育界には英検1級、それ以外にはTOEIC950が価値がある。
それがよくわかりました。
これを読んでどちらの取得を目指すかは、人それぞれかと思います。
取りにくさでは英検1級でした。
何かの参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました。
コメント