こんにちは。りょうです。
今回は英語を話せるようになりたい人へ、英語を話す瞬発力の話です。
- 学校で散々やってきたであろうリーディング力
- やり直し英語を始めて身に付けてきたリスニング力
- 大量の英語をインプットしたらどんどん英語を口からアウトプット
ここまでは多くの人が実践しているのではないでしょうか。
ただここで、アウトプットにめっちゃ時間がかかっているようでは実際のコミュニケーションとしては使えないですよね。
なので、頭に浮かんだ日本語を瞬時に英語に変換してそれを口から出す瞬発力。
それらがそろって初めて「英語が話せる」人になります。
- 英語の文章を頭で組み立てて文章が最後まで完成したらようやく口から出す状態のあなた
- オンライン英会話の先生との会話とかいうぬるま湯から抜け出したいあなた
- 頭の中で英語を組み立てれば何とか会話ができるレベルのあなた
こんなあなたにぴったりです。
目次
英語を話す瞬発力とは
英語を話す瞬発力とは。
この問題に関してダニエル・カールマンというノーベル賞受賞者書いたファスト&スローという本がとても参考になります。
簡単に説明しますと、この書籍でカールマン氏は人間の思考モードには
システム1とシステム2
があるとしています。
システム1
自動的に高速で働き努力は不要。
- 自分でコントロールしている感覚は一切ない
- 自動的で処理が早く、連想的であり感情的
- いわゆる「右脳」
システム2
頭を能動的に使わなければならない。
- 段階を踏み順序立てて考えを練り上げる
- 努力を要し処理が遅い
- 意識的であり、客観的である
- いわゆる「左脳」
例えば挨拶をするときに「Hello」と発話するのはシステム1が自動的に動いているのに対し「お腹がすいたから隣町にあるレストランに行きたい」と英語で言いたい場合、システム2を意識的に使い順番に処理しないと英文が作れない、といったことですね。
ペラペラと英語を話せる人はほとんどの会話をシステム1で行うことができるのです。
一方、とっさに英語が出ない人や、頭の中で英文を組み立ててしまう人はシステム2を駆使しているというわけです。
つまり英語瞬発力上達の鍵は「システム1で英語が扱えるようすること」にあります。
英語を話す瞬発力のつけ方
英語を話す瞬発力をつけるために、英語学習を通じて自分の英語力をシステム1に持っていくためにはどうしたらいいのか。
以下必要条件から重要項目をピックアップ。
- 同じ要素を用いて英語学習する
- 英語にとにかくたくさん触れる
- 簡単な英語を何度も繰り返す
- フィードバックがすぐにもらえる
それでは一つずつ解説しましょう。
同じ要素を用いて英語学習する
最初のうちは題材を決めて英会話練習をします。自己紹介や日常のルーチンなどといった簡単な内容からスタートです。
英語に使われる要素、単語や文型などをある程度固定することで、一定の文法ルールの抽出が可能になります。
そして、こうして何度もくり返して落とし込んだ文型や英単語は、何も考えなくても即座に引き出せるようになります。
英語にとにかくたくさん触れる
英語力をシステム1に持っていくためには大量のインプットは欠かせません。
ほとんどの英語学習者は、英語に触れている時間が圧倒的に足りません。英語初心者がとりあえず目標としてほしいのは1000時間です。
そもそも1日数分程度しか英語に触れていないのに「英語が話せるようになりたい!」という人は、ちょっと考えなおしたほうがいいですね。
簡単な英語を何度も繰り返す
頭の中の日本語を瞬時に英語にするには、簡単な英文を何度も何度もくり返すことが最も効果的で近道です。するといつの間にやらなんの苦労もなく瞬間的に英語が出るようになります。
またこの際に大事なのが、瞬時に言えるようになるまでくり返すことです。
たとえば有名な瞬間英作文ですが、教材の中身はとても簡単な英文です。
そこで「こんな簡単な英語知ってるわ」と考えてしまうのですが「知っている」ということとそれが「瞬時に出てくる」というのはまったく別のことです。
まずは簡単な英文を何度も何度も反復し、日常的な自己紹介程度の会話ならある程度瞬時に話せるところまではもっていきましょう。
フィードバックがすぐにもらえる
さらに英語学習に欠かせないのは、フィードバックをすぐにもらえる仕組みです。
会話できる相手見つけてフィードバックを受け取り、そこから修正できるような仕組みを作りましょう。
おすすめはオンライン英会話です。通学するよりはるかに低価格で手軽にその場でフィードバックがもらえます。
またフィードバックを受ける際には、相手には「小さなミスであっても訂正して欲しい」ということを初めに伝えておきましょう。
英語を話す瞬発力まとめ
英語を話す瞬発力の付けかたでした。
最初はシステム2で意識的にやっていることでも、根気よく何度もくり返して英語学習を続けることで、瞬発的に対応可能なシステム1(無意識)で処理できるようになります。
システム1による対応というのは、要するに無意識化・習慣化。
逆に言うと、誤ったくせがシステム1で処理されるようになると変更が難しくなります。
つまり頭の中で英語を日本語に変換する作業を何度も何度もしていると、それが無意識層に定着し修正できなくなります。
悪い癖がついてしまうとなかなか抜け出せないのは日常生活の中でも同じですね。
ただ良い習慣を無意識レベルまで落とし込むことができれば、人生を変える力があります。
この機会に、英語学習・日常生活において自分が習慣にしていることを見直してみましょう。
ありがとうございました。
コメント