こんにちは。りょうです。
通訳ガイドを目指しているあなた。
通訳ガイドのお仕事についての紹介です。

今回は団体ゲストツアーのお話。
- 団体なんて自信なし
- 通訳ガイドとしての依頼は圧倒的に団体が多いけど引き受ける勇気がでない
- バスガイドとしていろいろ話すべき?
- 通訳ガイドとしての注意点を知りたい
こんな思いを持っているあなた、ぜひ読んでください。
通訳ガイド試験のポイントを知りたい人はこちらもどうぞ。
目次
団体ツアーとプライベートツアーの違い
通訳ガイドとしてのお仕事には
- 団体ツアー
- プライベートツアー
ざっくりこの2種類があります。
団体ツアー
団体での旅行や職場旅行のように、大人数でのツアーです。特徴は
- アジア人が多い
- 団体バスを使う
- 日当が高め
大人数であれば数台のバスで移動することも多いです。
バス1台に1人ガイドを付けるので、一緒にガイドする仲間がいるのはありがたいですね。
団体ツアーはアジアのゲストが多くて、彼らの目的はだいたい買い物なので、帰りはバスが荷物でいっぱいになることも。
プライベートツアー
個人旅行や少人数の場合ですね。特徴は
- 欧米人が多い
- 公共交通機関やタクシーを使うことが多い
- チップをもらいやすい
プライベートツアーは欧米のゲストが多いです。
人数が少ないため急なリクエスト変更にもこたえやすく、ゲストとより近い関係を作れます。
団体バスとは違って公共交通機関を使うことが多いので、旅程管理の能力が必要。
電車やバスの時間の事前チェックは欠かせません。
通訳ガイドとして団体ツアーを受けるときのコツ・注意点
2つのタイプのツアーでも、今回は団体ツアーのコツ・注意点を紹介です。
バス運転手との連携
団体ツアーではだいたい有名な観光名所を回ることが多いです。
そうなると当然、混んでいます。観光シーズンはとくに。
駐車場が大きい場所はいいのですが小さかったり、また食事場所などは駐車場がなかったりもします。
広めの道路で下車してもらって、○○時にここに集合、みたいな打ち合わせを運転手さんとしなければいけません。
バス運転手さんと地図アプリを見ながら
「○○通りで下ろすから○○道を南に歩いて数分でここに到着」
みたいな話を出発前にするのですが、地図アプリだけだと本当にわかりません。
その土地の道にくわしいベテランガイドさんとペアならいいのですが、自分しか頼れない状況になりそうなら下見を入念にしておきましょう。
ルート確認
団体ツアーでは一人ひとりの居場所をつねに確認しておくことは不可能です。
観光場所をまわるときにはルートをバス内で確認しておきましょう。
たとえば東大寺南大門が集合場所なら
「南大門からまっすぐ歩いて左の入り口(チケット売り場)から入って出口は向かって右側。ぐるっとまわって帰ってくるイメージで」
みたいなことを伝えておきましょう。
バスの中で伝えること
全員にそろって必要事項を伝えるにはバスの中が最適です。
- 集合場所&時間
- 観光名所の情報
- トイレの場所
- 写真が撮れるか
- 次の観光場所までのバス所要時間
上記の内容を伝えましょう。
観光名所の情報については、ゲストの様子を見ながら内容を調整するのがいいですよ。
明らかに歴史的な内容に興味がないようなら、さっと終わらせてゆっくりするのもアリです。
だれも聞いていないのに話すのは、お互いつらいものがありますし。
バスの中で役に立つかもしれないもの
バスの中で過ごす時間は長いです。
快適に楽しく移動できるように、役に立つかもしれない物の紹介です。
- ウェットティッシュ
- ビニール袋
- 折り紙
- 日本ぽいお菓子(抹茶味など)
- iPAD
折り紙は紹介用で。
ゲストに折ってもらうと、人によっては酔うかも。
お菓子はクイズ大会をして正解者に配ったり、子どもにあげたりできます。
iPADはアニメキャラなどの画像をみせて
「このキャラ知ってる?」
みたいに当ててもらうと盛り上がります。
はぐれたときに備えて
団体ツアーで数人集合に遅れることはしょっちゅうあります。
出発時間よりだいぶ早めに集合時間を設定するなどの対策をとりましょう。
それでもはぐれてしまったときに備えて、バスの中で宿泊しているホテルの名刺を全員に配っておくことをおすすめします。
「集合時間に遅れてはぐれたら自分で帰ってきてね。タクシーで。すごくお金かかるけど」
と言っておけば、はぐれることはあまりありません。
通訳ガイド以外に旅行業務取扱管理者
通訳ガイドにはもちろん試験があります。
受験科目の中に「日本地理」があるのですが、次のいずれかの資格を取得していたら日本地理科目は免除されます。
- 総合・国内旅行業務取扱管理者
- 一般・国内旅行業務取扱主任者
- 一般・国内旅行業務取扱主任者認定証保有者
通訳ガイドの仕事をやってみてわかったのですが、この旅行業務取扱管理者の資格は持っていたほうがいいです。
日本地理の免除にかかわらず。
旅程をどうするか、保険はどうなのかなどなど、普通に通訳ガイドの勉強をしていただけではわからない(しかし実際仕事をするとめっちゃ重要)なことを学べます。
年に1回しか試験がありませんが、ぜひ挑戦してみてください。
通訳ガイド注意点
今回は団体ツアー客を受けるときの注意点をメインで紹介しました。
最後に通訳ガイドとして全体的に注意しておきたいことを書きますね。
- B案を常に持っておく
- パンフレット系は手に入れておく
- 当日の行事・天気を知っておく
- ウェットティッシュやバンドエイドなど用意
基本的に「ゲストのためになにができるか」を考えると、しておくべきことが見えてきます。
快適に過ごしてもらうためにも、出来るだけの準備はしておきましょう。
まとめ
通訳ガイドの中でも団体ゲストとバスで移動するツアーの注意点などでした。
まとめると
- ツアーの種類を知っておく
- 団体バスツアーの注意点
- 旅行業務取扱管理者の資格は役に立つ
- ゲストに快適に過ごしてもらうために準備しっかり
でした。
通訳ガイドのお仕事は、引き受けるときには
「どうしよう。失敗したらいや。事前準備と下見めんどくさい」
などうじうじ考え込むことが多いのですが、やってみて後悔したことは一度もナシ。
終わってしまえば名所の観光もできたし、次につながる学びが毎回かならずあります。
自信がなくて一歩ふみだせないあなた。
思い切ってやってみてください。
きっと成長につながります。
ありがとうございました。