こんにちは。りょうです。
2023年共通テスト英語リーディング問題の総評などを、自分が「?」と感じた部分を中心に勝手に書いてみます。
中学・高校英語教員やってます。


目次
【2023】共通テスト英語リーディング問題 総評
まずは2023年共通テスト英語を解いてみて感じたことです。
- 量が多い
- 解答根拠をしっかりみつけないと危険
- 一回読んだ記憶での解答は危険
- 流し読みは時間の無駄
- 答えはすべて本文の中
- 言いかえ注意
昨年とほとんど同じ。
じっくり読みつつかなりの量をこなさないといけない試験でした。
【2023】共通テスト英語リーディング問題 第1問
共通テスト英語リーディング問題 第1問
A
チラシ問題。よくあるパターン。
言いかえ頻出です。
- fill in → complete
- can → available
こんな感じです。availableはよく出てきますね。
B
ネット上でのチラシ問題。サマーキャンプについて。
聞かれているのは
- 全インストラクターの共通点
- キャンプ最後の日にやること
- 参加申し込みをした後にやること
問2の
"On the last day of the camp, campers will ( ).
「キャンプの最後の日に( )する」の問題で
- ① assess each other's performaces
- ④ show what they learned at the camp
最後の日にパフォーマンスをするにはしますがお互い評価する(assess)するとは書いていないので正解は④。
こんな感じで、本文に書いてないことを勝手に付け足してしまうと×です。
なんとなくで読み進めてしまうクセがある人は注意ですね。
【2023】共通テスト英語リーディング問題 第2問
共通テスト英語リーディング問題 第2問
A
スポーツシューズについてのネット広告。
どんな機能があって特徴はどんなで、クチコミはどうなのかを読み取らせる問題です。
かなり実生活でありそうな場面ですね。
それぞれ混ざってしまわないように「こんな機能があって特徴はこれ」などメモしておくといいかもしれません。
問題を読んだ後で読み返すときに時間短縮できますよ。
fact と opinion は共通テストになってから毎年聞かれます。
しっかり見分けられるようにしておきましょう。
B
通学時間を有意義に使おうというプロジェクトに関する問題。
問2 One fact about the Commuting Challenge is that ( ).
答え ① fewer than 10% of the participants were first-years
本文より1年生は300人中15人だったので①が正解。
数字の言いかえ(数字↔分数↔%)パターンもよく見る気がします。
【2023】共通テスト英語リーディング問題 第3問
共通テスト英語リーディング問題 第3問
A
キャンプに参加するために、ニュースレターを参考に準備をしています。
問① これバックパックの絵か。と最初はよくわからない絵でしたが、バックパックにモノを入れる順番を答えます。
全体の中でもこの問題は、解きやすかったのではないでしょうか。
問② 夜温かく過ごすには?
本文の
take off my outer layers and stuff them into my sleeping bag to fill up some of the empty space
より正解は
③ filling the gaps in your sleeping bag
empty space を gaps で言いかえていますね。
B
Home Adventure という謎解きゲームを自宅で子どものために作った記事ですね。
問①時系列に並べる問題は大丈夫かなと。
問②は本文の
the puzzle should get progressively more difficult near the final goal.
より正解は③の
make the challenges gradually harder
です。
difficult と hard の言いかえですね。
共通テストは言いかえ好きですね。
【2023】共通テスト英語リーディング問題 第4問
共通テスト英語リーディング問題 第4問
勉強方法についての記事です。
なるほどね、と思いながら読んだ人も多いのではないでしょうか。
Lee さんの記事にあるグラフを読み取らせるのかなと思いきやそんなこともなく。
わりと素直な問題だったのでは。
この問題に限らずですが、長文を読むにあたって
- いちど全体を読んでから問題→読み返し必須となり時間ロス
- 少し読んで問題解いてをくりかえす→最終段落でいろいろ覆ることアリ
この2パターンで迷うことないですか。
英検の場合2をおすすめしていますが、共通テストは最後まで読まないと何が起きるかわからないパターンが多くて。
最終的には自分のやりやすいように、が一番です。
【2023】共通テスト英語リーディング問題 第5問
共通テスト英語リーディング問題 第5問
友達とのやりとりを通じて、自分のコミュニケーションの方法を見直すといった話。
この話をもとに資料を作って発表する流れです。
主人公の心の動きを追う、みたいな国語っぽい内容でした。
そしてかならず出てくるのが
問③ Choose four out of the five options and rearrange them in the order they happened.
起こったことを時系列に並べなさい。
この問題はざっくり内容をつかめていればそんなに難しくありません。
ただ5つの並びかえの選択肢の中に、1つだけ使わないものがあるのが厄介ですね。
知らずに5つとも使っちゃって、ここから先の解答が全部1つずつずれる、とかいう悲劇にならないように注意してください。
【2023】共通テスト英語リーディング問題 第6問
共通テスト英語リーディング問題 第6問
A
収集に関するストーリー。
個人的には興味深い話でした。
自分の得意分野や興味のあることが話題にあがるとラッキーですね。
ここでわたしがひっかかりかけたのが問3の正しい選択肢を選ぶやつ。
- ③ filling a sence of emptiness
- ④ reminder of precious event
なぜ物を集めるのか?に対する答えを選びます。
本文の「古い写真や海岸で拾った貝殻、記念のドライフラワーや友達、家族からの手紙」って記述より正解は④。
とはいえ試験も後半で疲れてくると、③の「さみしさ(空虚感)」を満たすために集める人もいるのでは?みたいな全然本文に書いてないことを正解にしてしまう危険もでてきます。
このへんで今一度再確認、「正解はすべて本文の中」!
B
最強生物クマムシに関する問題です。
プレゼンの資料をスライドで作成しているようです。
問1 Which of the following should you not include for ( ).
"not"パターンはわかっていても、集中して選択肢を読んでいるうちに忘れがち。
気を付けましょう。
問2 本文より正しい選択肢を選ぶ。
- ① In dry conditions, their metabolism drops to less than one percent of normal.
- ② Tardigrades in a state of tun are able to survive in temperatures exceeding 151℃.
このふたつについて。
①は本文の「代謝速度は本来の0.01%まで落ちる」の記述より〇、
②は「-272℃から151℃まで耐えられますよ」より×。(exceed→上回る)
これ数字だけ見たら本文にあるのは151℃なので、②を正答としてしまう人がいるかも。
「151℃まで」と「151℃を上回って」は違うので注意。
ちなみに①番、本文では「0.01%まで落ちる」なのに選択肢は「1%以下まで落ちる」となっていて、たしかに0.01%は1%以下だから間違ってはないけど、その差100倍ってアリ?って思いました。
いかがでしょうか。
【2023】共通テスト英語リーディング問題 今後の対策とまとめ
2023年共通テスト英語リーディング問題でした。
年々難易度が上がっているような気がしますが、みなさんどうでしたか。
満点を目指すなら英語を勉強するというよりは、日々英語漬けで生活するレベルじゃないと無理なんじゃないでしょうか。
アドバイスとしては
- 後ろから解く
- じっくり読む
- 固有名詞に気を付ける
- 情報が多い場合はメモを取って整理する
があります。
とにかく大量なので、脳がフレッシュなうちに後半の長文で配点の高いやつを片付けてしまいましょう。
そのほうが気も楽です。
そして、時間がないのはとてもよくわかりますが丁寧に読み進めるほうが結局は点数取れます。
共通試験では、以前の「センター試験」の発音問題や文法問題がなつかしくなるほどに長文がガンガン続きますね。
最後まで集中を切らさず、つまらないミスをしないことも大きなポイントです。
受験生のみなさまお疲れさまでした。
ありがとうございました。