こんにちは。りょうです。
英文法シンプル解説シリーズ「受動態」。
細かく詳しく解説はしませんが、おおまかにシンプルに解説しています。
受動態の基本の形
受動態(受け身)の基本のかたちは中学生でならうやつです。
日本語にすると「~される・~られる」と訳せます。
be動詞(is/am/are)+過去分詞
ですね!
たとえば
- Tom broke the window.(トムが窓を割った)←これは普通の文章(能動態)
- The window was broken by Tom.(その窓はトムによって割られた)←これが受動態
です。
高校で習う受動態
基本の受動態にくわえて、高校で習う受動態も紹介しますね。
助動詞+受動態
まずは助動詞と受動態を同時に使うパターンです。
The prize winner will be announced next week.(受賞者は来週発表される)
基本の形は
助動詞+be+過去分詞
です。ここでの助動詞は will です。
ポイントは
助動詞の後ろの動詞は必ず原形
です。is/am/are は使えません。なので be が使われていますね。
進行形+受動態
つぎに進行形と受動態を同時に使うパターンです。
The bridge is being built now.(その橋は今建設中です→その橋は今建設されているところです)
基本の形は
be動詞+being+過去分詞
です。
ポイントは
わかりますかね。下線部の be+ing で進行形の意味を出しつつ
点線部の be+過去分詞 で受動態の意味を出してます。
be+ingの ing の部分に後半の受動態の be がかさなるため、 being のかたちになっています。
言葉で説明するとなかなかややこしいですが、何回かくりかえせばすぐに理解できますよ。
ちなみに進行形かどうか判断するときのてががりワードは now です。
完了形+受動態
つぎに完了形と受動態を同時に使うパターンです。
Kyoto has been visited by many people.(京都はたくさんの人によって訪れられてきた)
基本の形は
have(has)+been+過去分詞
です。
ポイントは

下線部の have(has) + been で完了形の意味を出しつつ
点線部の be+過去分詞 で受動態の意味を出してます。
have(has) + 過去分詞 の 過去分詞 の部分に後半の受動態の be がかさなるため、 been という過去分詞のかたちになっています。
svooの受動態
svooの受動態。svocは第4文型で目的語がふたつある。
なので、それぞれの目的語を主語にして2つの受動態が作れるね、というだけの話です。
She gave him a present. (彼女は彼にプレゼントをあげた)
この文章の目的語はふたつ。him と a present です。それぞれを主語にして受動態を作ります。
- He was given a present by her. (彼女によって、彼はプレゼントを与えられた)
- A present was given to John by her. (彼女によって、プレゼントは彼に与えられた)
ざっくりこんな感じですが、細かいルール(前置詞になにを使うとか)はとても深いです。
そのへん深く知りたい人は、高校の文法書を読みましょう。
おすすめは Next Stage (通称ネクステ)です。
svocの受動態
svocの受動態。svocは第5文型。
第5文型を受動態にするときは補語の位置に注意、と説明されることが多いです。
が、私が高校で教えるときはそこはとくに言いません。
おそらく感覚でわかるであろうことに説明をくわえちゃうと、混乱しそうなので。
一応説明しますね。
- He named his son Ken. (彼は彼の息子をケンと名付けた)
この文章の目的語 his son を主語にして受動態を作ると
- His son was named Ken by him. (彼の息子は彼によってケンと名付けられた)
です。
ポイントは、補語(Ken)を目的語にひっぱられて主語の位置にもってこないこと。
ちなみにこのsvocの受動態でよくでてくる動詞は
- name
- call
です。
受動態まとめ
受動態でした。
基本の形は中学校で習いますが、高校に入って少しややこしくなってできなくなってしまう生徒多数です。
とはいえ、シンプルに考えたらそんなにややこしい内容でもないので、理解できたらガンガン練習してマスターしましょう。
ありがとうございました。